自動化しても効果がでない場合もあります
自動化をしたいと要望される業務内容を詳細に聞くと、
効果がさほど出ないか逆に効率が悪くなる場合があります。
例えば電子媒体を介さずに行っている業務作業は、
作業手順をキチンと整理すれば、効率化が図れる場合があります。
その場合には、自動化はお薦めしません。
「全て電子化すればいいんでしょ?」
なんて安易な発想をする方に聞きたいのですが、
電子化するための導入コストを考えたことはありますか?
- 電子化するための機械購入代
- 機械操作するソフトウェアのライセンス料
- 実務担当者が機械操作を習熟する時間
...と言うのがすぐに思い浮かばないと問題です。
私は先方が業務を円滑に進める方法を提案しますので
その中で自動化した方が良ければそうしますが、
何がなんでも自動化と言うのは薦めません。
特に現場でのやり方と言うものを尊重しないと、
後でトラブルが発生した時に現場が炎上してしまいます。
「だからムリって言ったのに」
と言わせるのは明らかに間違ったやり方を進めた結果です。
本当にかなえたい要望とは何か?
実務担当としては自動化を求めているのでなく、仕事が今よりも
円滑に進む方法を求めていると言うのが第一にあります。
RPAとは手段の1つであって、それが目的ではありません。
いろんな視点で考えて最善策を見つけるべきです。
何となく昔の習慣のまま実施している業務や、他の方法で
実施した方がより効率良く進む業務もあります。
手順を変えるのが手間だったり、承認手続きがとても面倒だったり
すると面倒なので変更しないで実施し続けている場合もあります。
そう言った状況も確認した上で自動化を推進すべきだと言えます。