今日は人の成長に関する お話しになります。
仕事を進める場合、一人だけで対応するのはあまりなく、
大半は数名のチーム体制で 対応するのですが、
百戦錬磨のメンバーばかりでなく、右も左もわからないような
新人レベルのメンバーと組む場合があります。
こう言う場合、 参画メンバーに向けて事細かに説明をしたり、
手順を提示してあげると質問も 少なくなるので、
仕事は円滑に進みます。
ですが指示通りに実施すれば、それなりに仕事は 出来るのですが、
「何故そうしないとダメなのか?」 と言う 根本的なことは理解していないので、
誰かに質問されても、
「○○さんから言われたから」と言う答えしか返ってきません。
酷い場合には、
「よくわかりません」
「○○さんに聞いて下さい」と言う反応をする事もあります。
事細かに依頼した結果、考える事を全くしなくなってしまった様子です。
このようなメンバーを、忙しさにかまけて放置すると、
その人はやがて指示待ち人間になってしまいます。
自分の判断で動けるようにしてもらうには、もう一度考え方から教える必要があります。
これは根気がいる作業なので、多くの方はやりたがりません。
「自分が新人の時は...」なんて言う方もたくさんいます。
自分の経験・知識・ノウハウを、相手の方に習得してもらうには、
手間をかけないと難しいです。
例えるなら、子育てと同じ事だと思うんです。
・トイレのしつけ
・食事の仕方
・外出したときのマナー
・友達との接し方
これらは、何度も何度も繰り返して、やっと覚えてくれます。
覚えが悪いとストレスがかかりますが、それでもあきらめないで教え続けます。
人が成長するには、そう言う過程を踏む必要があるんです。
後は子育てをする感覚で、繰り返し教える事が出来るかどうかだと思います。
何故そこまでするのかと 言いますと、
繰り返し教えた方から、大きく飛躍する人が出てくる 事があるんです。
その方が違うところで、活躍している話を聞くと、とても嬉しく思います。
子供の成長を喜ぶ親のような 気持ちですね。